【M&A】医療機器ベンチャーM&AにおけるBDDおよびPMI計画の策定支援

要約
大手ヘルスケアメーカーが医療機器関連ベンチャーの買収を計画
財務・法務・労務のリスクサイドDD(デューデリジェンス)と並行し、ビジネスサイドのDDをBeyondgeにて実施
対象会社との交渉支援やグループイン後のPMI計画の策定を支援
支援背景・課題
大手ヘルスケアメーカーでは既存事業の周辺領域への事業拡張を目的として、特定の診療科において独自技術を持つ小規模ベンチャーの買収を検討していた。
対象企業は特定領域における医療機器を国内で唯一販売する事業者であり、足元では安定した収益基盤を持つ一方、国内市場の将来性、代替テクノロジーの脅威、少人数体制による事業継続リスクといった事業環境やビジネスモデルに対する正確な理解が必要となっていた。
また、買収後に過度な統合を行うと技術者の離職や医師ネットワークへのアクセスを失うリスクもあり、独立性を維持しつつシナジーを最大化するPMI方針が求められていた。

支援内容・アプローチ
Beyondgeは、買収前のビジネスデューデリジェンス(BDD)およびPMI方針・計画の策定を支援。
以下の4ステップでの支援を進めた。
① ビジネスDDの実施
主要製品における契約やビジネスモデル、収益構造を可視化。PL/BSを中心とした簡易的な財務DDを通じて収益性を確認すると共に、海外も含めた市場環境・動向や競合環境の分析等を行い、将来の事業計画の実現性・妥当性を評価した。またトップマネジメントへのインタビュー等も通じて、既存組織・人員でのデリバリー体制の評価、統合後の経営体制やグループとしての支援の方向性を整理した。
② その他のDD結果との統合
法務・労務等のリスクサイドのDDを担当する専門家とも連携しながらリスク項目を洗い出し、全体的なDDレポートとして統合。対象企業との交渉・議論における論点を明らかにすると共に、クライアントの社内コミュニケーションのサポートを実施した。
③ 交渉シナリオ策定・交渉支援
DD結果を踏まえた買収価格の妥当性の評価、LOI(意向表明書) / MOU(基本合意書)を通じた交渉戦略・シナリオ策定、株式インセンティブ等も交えた買収スキームの検討等を行い、対象企業との交渉を側面支援した。本件においてはライバルとなる他の買収候補先も存在しており、対象会社やその経営者の状況も踏まえて、他社を上回るシナジーや魅力訴求、提案内容の検討が必要となっていた。
④ PMI方針・計画策定
統合後の経営体制・ガバナンス、シナジー創出施策の検討、人事・組織・業務面での統合範囲の特定・統合方針の整理を実施。独立経営を重視し、当面は既存のやり方を維持しながら段階的に統合する方針を固めた。
結果として、買収後のPMIに向けた具体的なDay1準備事項までを整理し、経営・従業員・取引先が安心して移行できる体制を整備した。医療機器領域におけるM&A・PMIの成功モデルとして、安定的な事業運営と新規シナジー創出の両立に寄与した。
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