【M&A】HR企業の同業買収・ロールアップM&Aに向けたPMI支援

要約
HRスタートアップでは今後の非連続な成長に向けて連続M&A(ロールアップM&A)を志向しており、特定の研修に強みを持つ同業の研修会社を買収。成果を最大化するPMIの設計・実行が求められていた
BeyondgeはDD期からプロジェクトに参画し、統合方針・ロードマップの設計、営業シナジーの仕組み化、ガバナンス・Day100プラン等の実行計画策定までを伴走
Day1以降は実行フェーズの推進支援に移行し、従業員の離職を防ぎながら、早期のクロスセル案件創出を実現
支援背景・課題
クライアントは、研修・組織開発サービスを提供するHRスタートアップ。非連続成長の実現に向けて、連続M&A(プログラマティックM&A)を志向しており、特に直近では同業企業の買収(ロールアップM&A)を計画していた。
一方、同社にとって本格的なM&A・PMIは初めての経験であった。対象会社は少人数の組織であり、過度な統合を急ぐとキーパーソンや外部講師の離反、顧客離れを招くリスクがあった。独立性への配慮とシナジー創出を両立させながら、のれん負担を上回る利益成長を実現するPMIの設計・実行が課題となっていた。

支援内容・アプローチ
本プロジェクトでは、BeyondgeはDD期間中からプロジェクトに参画し、定例でのディスカッションを軸に、PMIの構想設計からDay1以降の実行推進までを一気通貫で伴走した。
① PMI論点の整理と統合方針・ロードマップの設計
DD受領資料をもとに対象会社の事業・顧客・組織を分析し、クロージング前に解くべきPMI論点を洗い出した。その上でPMIにおける統合範囲・順序・独立性の残し方に関する基本方針を策定。組織機能ごとに統合運営の緩急を設計し、複数段階でのステップを経た統合ロードマップと、機能別の責任者・ゴールを定義した。あわせて、対象会社ブランドの将来像を市場・競合分析とセットで検討し、リブランディングの方向性まで整理した。
② 営業シナジー(クロスセル)の仕組み化
両社の顧客重複が少ないという分析結果を踏まえ、双方向のクロスセルをシナジー創出の中核に設定。営業体制や人材要件、結果KPI×アクションKPIの設計から、クロスセル時の売上計上ルールまでを具体化した。売上目標は複数の成長シナリオでシミュレーションした上で1社あたりの目標に分解し、現場が実行可能な水準として合意形成を支援した。
③ ガバナンス整備とカルチャー統合に向けたPMIサーベイ設計
取締役会構成や決裁権限等のガバナンスを設計し、少数派遣でもグループとしてのコントロールが効く体制を整備。実行面では、タスク・担当・期日を一覧化したDay100プランと課題管理・会議体による推進の仕組みを構築した。あわせて、統合後の従業員の状態を定点観測するPMIサーベイをフェーズ別に設計・実施し、カルチャー統合の方向性と時間軸について経営陣の合意形成を支援した。
これらの統合方針・KPI設計・実行管理の仕組みは、将来の連続M&A・ロールアップM&Aも見据え、2社目以降にも適用できる再現可能なPMIの型として整備した。
結果として、クロージング直後の混乱期においても離職者を出すことなくPMIを立ち上げ、Day1から間もない時期に、両社連携によるクロスセル案件の創出や共催セミナー等の対外的なシナジー発信までを実現した。
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