【M&A】AI企業の買収に向けたプッシュ型ソーシング支援

要約
大手システムインテグレーターにて、AIソリューション関連ケイパビリティの獲得を目的としたM&Aソーシング(買収候補の探索・アプローチ)を支援
企業データベースと公開情報から大規模な母集団を抽出し、事業・財務・資本関係・シナジーを軸とした多段階スクリーニングでロングリスト・ショートリストを作成
プッシュ型ソーシングにより複数社との経営トップ面談を実現。面談先の個社評価、交渉シナリオの検討、社内上申まで伴走し、協業に向けた協議へと発展
支援背景・課題
クライアントは、データ・AI領域の事業戦略・M&A戦略に基づき、AI活用を前提としたソリューション化のケイパビリティ獲得を目的として、AI開発企業・AIソフトベンダー等の買収を検討していた。
一方で、買収要件に合致する候補企業を網羅的に抽出する手法が確立されておらず、売却意向のある候補先の見極めや売り手に配慮したコミュニケーションといった、M&Aソーシング実務のノウハウも社内に十分蓄積されていなかった。複数の事業部門とのシナジー整合を取りながら、短期間で経営トップ面談・デューデリジェンス移行判断まで進める体制の構築が論点であった。

支援内容・アプローチ
Beyondgeは、買い手側の伴走パートナーとして、M&A戦略に基づく買収要件の設計から、買収候補リストの作成、プッシュ型ソーシング、経営トップ面談、社内上申までを一気通貫で支援した。
① 買収要件の設計とロングリスト・ショートリストの作成
「補完すべきケイパビリティ」「対象インダストリー」「企業規模・財務状況」の3軸で買収要件を具体化し、事業部門・経営層と早期に目線を合わせた。そのうえで、企業データベースと公開情報から大規模な母集団を抽出し、業種・財務・資本関係・AI企業該当性・事業部門とのシナジーを条件に段階的にスクリーニングを実施してロングリスト・ショートリストを作成。リスト確定後も、公開情報の網羅調査により有望な追加候補を継続的に補充した。
② プッシュ型ソーシングの実行
レター送付・架電・関係者経由の紹介など、複数の手段を組み合わせたプッシュ型アプローチを設計・実行。ノンネーム/ネームクリアの使い分けや、売り手の意向を汲んだ丁寧なコミュニケーションを支援し、複数社との経営トップ面談を実現した。単独案件への依存を避けるため、常時、複数案件へのアプローチ・コミュニケーションを並走させるための案件管理も行った。
③ 個社評価・トップ面談・社内上申の支援
面談対象ごとに、事業概要・財務・シナジー仮説等をまとめた個社プロファイルを調査・作成し、トップ面談用の資料・想定論点の設計から面談後のフォローアップまでを支援。経営層への報告資料・上申資料の作成も担い、M&Aプロセスにおける意思決定とレポーティングの迅速化に貢献した。
結果として、買収要件に合致する候補先を体系的に絞り込み、短期間で複数の経営トップ面談まで到達。有望な候補先とは、中長期での連携を見据えた協議を進め ている。また、これらの手法を再現可能なM&Aソーシングのプロセスとして整理し、クライアントのインオーガニック成長を支える仕組みの土台を構築した。
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